イタリアと聞いてどんなイメージが湧きますか?
明るく陽気なイタリア人、美食の国、ピサの斜塔などの建築物、、、
この本ではイタリアに深く造詣がある著者がイタリア人と仕事をする中で発見した日本人との違いを解説しています。
電車広告としても見かけた、話題の1冊です。
努力しても努力しても何故か上手くいかない。
誠実に確実に進めてきたはずの物事が、想定外の事態によってにっちもさっちも行かなくなっている。
多くの人が一度は抱える悩みですね。
もしかしたらそのような状況の打開策がこの本にあるかもしれません。
ここからは個人的に著書の中で印象に残った部分、学びとなった部分をご紹介します。
『最後はなぜかうまくいくイタリア人』学び1 寄り道を大切に
何か目的を掲げても全て遂行するのは中々難しい。
それであれば、過程と寄り道を楽しむ事が重要とイタリア人は考えます。
特に
「目的はあくまで最初の一歩を踏み出すための北極星のようなもので、
醍醐味はその過程、寄り道にあるのである。」注1)
という部分にこの部分の要点が集約されています。
根底にあるのが、下記の考え方です。
目的を遂行することも大事だが、その過程と向き合う時間も長いから、楽しんで寄り道をした方がより良い発想も生まれる可能性が高まる。
本書を読む事で、イタリアでは実際どのように寄り道が実践されているか知る事が出来ます。
『最後はなぜかうまくいくイタリア人』学び2 好き嫌い 美醜で判断する
日本では基本的に合理的、理性的に判断する事が良しとされていますが、
イタリアではビビッと来るか来ないかの直感を非常に大事にしています。
その直感に審美眼も加わり、直感的審美眼をベースに物事を決めていきます。
イタリアが家具を中心にデザイン大国になった背景には、実用性を重んじる日本とは対極的にデザイン性や美しさを重要視する国民性が大きいのです。
『最後はなぜかうまくいくイタリア人』学び3 何もしないで待ち、チャンスが来たらつかむ
悪あがきをしても仕方が無い時、状況を見ながらチャンスを待つ事をイタリア語で
「Attendismo(待機主義)」
と呼び、南イタリアのメンタリティーとして捉えられてます。
待機主義と言っても程度がありますが、下手に体力を消耗するよりは感覚を研ぎ澄まして大きなチャンスが来た時に捕まえた方が良いという考え方です。
サッカー大国でもあるイタリアでは、このAttendismo(待機主義)は相性が良く、
一瞬のチャンスを見逃さずゴールを決める事が大事なサッカーにおいて役立っている場面も書籍内で解説されています。
『最後はなぜかうまくいくイタリア人』要約
『最後はなぜか上手く行くイタリア人』は、イタリア人の働き方や生き方に焦点を当てています。
イタリア人は非効率ながらも、多様な仕事をこなし、顧客とのコミュニケーションを重視します。
感性を大事にし、目の前の楽しみを見つけることが得意、そして大らかな人が多く、プロセスを重視し、目標達成よりも過程を楽しむ姿勢が特徴です。
この本を通して異文化に触れて、視野が広げるきっかけとなるでしょう。
まとめ|日本人とは真逆!?のイタリア人からは学びが多い
「もっと楽しく人生を生きたいきたい」
「無駄に考えすぎ過ぎないで直感も大事にしてみたい」
少しでもそう思う方には是非読んで欲しい1冊です。
本書を参考に良い具合に肩の力を抜いてみると、
思いがけず色々な事が上手く回り出すきっかけになるかもしれません!
注1) 宮嶋 勲 「最後はなぜかうまくいくイタリア人」, 日経BPマーケティング 2018年1月 P88
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